2013年08月01日

泣けば大雨。笑うと快晴。気分が沈むと曇り空 - 8月3日発売 るい・たまちさん「しくしくしくし」2巻 発売前レビュー

■るい・たまちさん「しくしくしくし」2巻

お天気神さまの、ハートフル珍道中4コマ。

完結!



天気を司る神様であるつくしは、自在に(?)日照りの大地に雨を降らせたり、寒く閉ざされた雲をこじあけ太陽で明るく照らしたり、降り止まぬ大雪を止めたりが、出来たり、出来なかったりします。
大泣きすると洪水が起き、激昂するとカミナリが落ちる。ええ、気持ちに左右されて空模様が変わってしまう彼女はまだまだ半人前の天気神さまなのです。

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がんばれつくし。

泣いたり笑ったり、虹が差したり天変地異が起きたり。
天気のようにコロコロ変わる天気神さまの表情。
気持ちと直接繋がっている天気で、漫画的表現ではなく風景で心象を判りやすく描くその手法は批評に興味深いですね。
たとえば、「狐の嫁入り」の時は、つくしの心の中はどのようなものなのでしょうか。(この答えは1巻に)
雹は? 霧は? 気になりますね!


一人前の天気神さまになって人々に喜んでもらうため、つくしは妖狐のイナリと共に修行の旅を続けているのですが、旅は道連れ世は情け。色んなことに巻き込み巻き込まれる珍道中。
明るく朗らかでいつも楽しそうだけど、気分によって天気が変わってしまう、気分屋さんのつくし。
乱暴な言葉づかいでイジワルな面もあるけど、世話焼きでつくしのことを大事に思うイナリ。
この二人の掛けあいも楽しいのですが、個人的には魔法少女ならぬ物理少女の存在感の大きさが半端ないと思っています。彼女が出てきた時のつくし・イナリの反応は、心底迷惑そうな表情をしますが、彼女の言動に対してのボケツッコミや受け流し方などはいっそ楽しんでいるフシがあるんじゃないかな、と。
さながら銭形に追いかけられるルパンのようだったり、トカ&ゲーが登場したダンジョンで鋭いツッコミを放つアシュレーのようであったり。え、前半はメジャーだけど後半はマイナーですって? いいんです。付いてこれる人だけ付いて来れば。


旅を続け、時に帰省をし、また旅に出るつくし。
2巻ではしょっぱな、トレードマークの一つ「和傘」を無くしてしまう事件が起きてしまいますが、実は前巻の時点で紛失しているという(笑)
巻をまたいで伏線を張っていたのか、途中傘を描き忘れたことに気付いてネタにしたのかは不明です!

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どこがどうしてこうなったのか、イナリが全裸でクマに説教をされる事件があったり。
可愛らしくもどこかシュールな作品、それが「しくしくしくし」です!

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どうしてこうなった。


そしてまだまだ未熟な彼女を待つ大きな仕事。
豪雪地帯に降る雪を、卒業式が出来るように止めてくれ。溶かしてくれ。そう天気神にお祈りする学生さん。
目標を目指し歩き続けるつくしは、もちろん断りません。

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果たして彼女は学生さんの祈りを叶えることが出来るのでしょうか。
ほっこりやさしい気持ちになれるラストの展開は、是非とも読んでみて下さい。


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いつか母さまのような天気神を目指して。


るい・たまちさん「しくしくしくし」2巻は8月3日発売!!
※書籍扱いのため、既に入荷済みの書店もあります。



先月27日に2巻が発売されたばかりの心優しいゴキ○リ少女を描いた「ごきチャ」も、「しくしくしくし」と一味違って面白いですよ。




posted by 花 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 発売前レビュー | 更新情報をチェックする
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