約20万冊の蔵書を誇り、明治時代からの貴重な資料も展示してある漫画読みにとっては夢のような場所
2月10日から3月25日の間にかけて、ガンダム展も併せて開催されているということで
ガンダム好きを引き連れて行って参りました
場所は京都烏丸御池
駐車場は無いため、裏の両替町通りにあるTimesに停め、烏丸通り側へ廻ると、
旧龍池小学校を改築した京都国際マンガミュージアムが見えてきます
電車で行く場合、京都市営地下鉄・烏丸御池駅2番出口を出てスグ
ガンダムがお出迎え。
入館料は大人通常500円のところ、今回はガンダム展も併せて見るため、1500円
これは、マンガミュージアムの入館料も含まれているので、ガンダム展もミュージアムも両方見ることが出来ます
入ってすぐのエントランスには、写真のように大きなザクとガンダム
*マンガミュージアム及びガンダム展ではここだけ写真撮影が許可されています*
対比物がないため大きさが判り難いですが、ザクが人間一人分ほどの大きさです
その脇には、ガンダムF91の台本、絵コンテ、設定資料などが展示されていました
順路に従って進むと、1/1コアファイター、巨大なセイラさん(コックピット付き)、
漢字のみで描かれたア・バオア・クー、ミニコロニー、
傾奇者ガンダム、ジオングヘッド筆・・・
インパクトのある作品が次々と出てきます
特に傾奇者ガンダムは物凄く格好良い。
プラモデルは無理としても、フィギュアとかにならないでしょうか
なお、土日祝日にはニュータイプ検査が行われています
ESP検査のような一次検査の後、二人一組となり、
微弱電流の流れるヘッドセットらしきものを装着した一人が目隠しをしたまま障害物を避け、
一人が視線のみで相手を誘導するといった二次検査が行われるらしい
これは是非ともやってみたかった
「見える・・・私にも見えるぞ!」とか言ってみたかった
ガンダム展限定ショップも併設されています
有名な限定ガンプラや、ポスターやTシャツなどを販売中
今回の戦利品
・ガンダム展限定 クリアカラーバージョン ガンダム
・ニュータイプ専用アルミプレートステッカー
・ガンダム展図録
ガンダム展図録には、展示されていた作品や、フラナガン機関によるニュータイプに関する論文、
様々なコラムなどのほか羽生生純さんによるガンダム漫画まで収録されています
2800円と少々高いですが、コラムも読み応えありますので価値はあるやもしれません
なお、ガンダム展はこの京都で国内最後となるとのこと
3月25日まで開催されていますので、興味のある方はお早めに。
さて、ここからがマンガミュージアムについてのレポートとなります
とは言っても、ミュージアムの本稼動開始は2007年4月からです
現在閲覧可能なのは蔵書20万冊中僅か5万冊。残りは閉架図書にて目録を作成中
閉架図書の作品は、今後専用室にて閲覧可能になるそうです
館内はざっと分類すると、1階が少年漫画、2階が少女漫画、3階が青年漫画
すべて50音順に並べられており、「マンガの壁」とまで言われるその光景は圧巻
・・・と思いましたが、所狭しと並べられているわけではなく
また館内の天井が高く、スッキリしているために圧迫感もありませんでした
単純に、漫画図書館といった印象です
しかし、マンガミュージアムの名前は伊達ではなく、地下1階には貴重な資料が。
日本で初めて発行された漫画雑誌や、明治時代の漫画雑誌「団団珍聞」、
日本で初めて吹き出しが使われた「正チャンの冒険」や「のらくろ」、他にも様々な漫画雑誌なども展示されています
「正チャンの冒険」「のらくろ」は1階にて復刻版を読むことが出来ます
また、「マンガ古今東西」という常設展示では、日本におけるマンガの歴史を貴重な作品とともに辿れる上に、
様々な国で翻訳された日本の漫画、海外で出版されている漫画なども読むことが出来ます
影崎由那さん「かりん」のドイツ版があって驚いたりもしました
蔵書は古い作品が中心となっているため、最近の作品は有名な物くらいしかありません
「ONE PIECE」は全巻揃っていましたが、「ひぐらしのなく頃に」はありません
「魍魎戦記MADARA」はありましたが「多重人格探偵サイコ」はありません
「行け!南国アイスホッケー部」「育ってダーリン」はありますが「かってに改蔵」「さよなら絶望先生」はありません
最低限文化的な「絶望先生」がないことに絶望した!!
とは言っても、マンガミュージアムに納められている作品の大部分は、
2005年まで営業していた貸本屋「大久保ネギシ書店」から寄贈されたものらしいので、
近年の作品は少ないのは仕方の無いことでしょうね
来年までには30万冊までになるらしいですし、閉架書庫にはまだまだ沢山の作品があるはずです
来館するのは閉架書庫も閲覧可能になる4月以降のほうが良いかもしれません
オタク向けとは言い難いですが、日本のおける漫画の歴史を知るには良い場所だと思います
恐らく金魚屋の関係者は狂喜乱舞する施設でしょう
そのうち作中でネタにされるかもしれません(笑)
漫画読みを自認する方は是非一度訪れてみては如何でしょうか