連載16年!
まんがライフMOMOの看板作品の丸顔童顔教師4コマ最終巻!
完結ですよ。16年ですよ16年。
興津高校に通う彼ら彼女らの過ごした時間が、彼ら彼女らが入学するまでの時間と同じ16年間描かれたんですよ。
涙ながらには語れませんね。
しかし今回は、この「せんせいのお時間」最終巻についてのレビューではなく、「せんせいのお時間とわたし」についてのエントリです。
私のことについて語ります。いえ、ちょっと今回時間なくて…。
みんな大好き自分語り。あ、聞くのはそうでもない? …ですよね! でも書く。
はい。私がこの作品を知ったのは、たしか高校の頃だった覚えがあります。あ、いや大学生?
…どうにも記憶が定かではないですが、ともあれ夏の暑い時期でした。
ふと涼みに立ち寄ったコンビニに置かれた4コマ漫画の単行本を手に取り読んだ作品。それが「せんせいのお時間」1巻。そのままレジに持って行きました。ほぼ表紙買い。
当時あまり知ることのなかった4コマの世界の第一歩を踏み出した瞬間です。
まだこの頃はライフオリジナルに掲載されていた頃だったと思います。
その後、ももいろシスターズなども買い揃え、ライフ系の4コマ雑誌の購読を始め、ももせたまみさんを看板に据えるライフMOMOという新雑誌が創刊されることを知ります。 ちなみに当時はまだ、きららもタイムオリジナルの増刊号扱い。
ここからです。4コマ道を走りはじめたのは。
MOMOを創刊号から定期購読し、きらら独立創刊号から購読を始め、きららキャラット、タイムジャンボ、タイムオリジナルやタイムラブリーなんかも定期購読をはじめました。MAXやぱれっとも創刊号から購読を始めていました。
ファミリー誌は途中間が開くこともありましたが、4コマ誌ということで、ぎゅっとやもえよんも漏らさず購入したりもしました。
単行本は大学の帰りに京都駅近くに当時あった紀伊國屋書店で毎回何かしらを買い、樹るうさん「出たとこファンタジー」のストーリー4コマという存在に衝撃を受けたり、藤島じゅんさん「コンビニぶんぶん」で一日で終わったコンビニバイトの思い出を掘り起こされたり、千葉なおこさん「OLぱらだいす」で社会人の間違った知識を植え付けられたり、真右衛門さん「KOマウンテン」に爆笑したりと、どんどん4コマの占める割合が増えてきたりもしました。
私にとって4コマ道へおちるきっかけを作った作品の一つが、ももせたまみさん「せんせいのお時間」だったのです。
そんな4コマ道を走り続ける中で、10年前と変わらず未だ走り続けている作品があります。
植田まさしさんは言わずもがな、大乃元初奈さん「おねがい朝倉さん」ひらのあゆさん「ラディカル・ホスピタル」師走冬子さん「スーパーメイドちるみさん」荒井チェリーさん「三者三葉」などなど……
変わらず居る安心感。その安心感が、ももせたまみさん「せんせいのお時間」が載るライフMOMOにもありました。
その「せんせいのお時間」も、ももせたまみさんが産休のためお休みになっていた期間があります。2006年4月号〜7月号です。
しかしその休みの期間であっても、「せんせいのお時間」傑作選が掲載されていましたし、ももせたまみさんがイラストを描いてた南央美さんエッセイ「南央美の通販BINちゃん生活」も、森ゆきなつさんが代筆されていました。
ももせたまみさんは休んでいてもライフMOMOの看板だったのです。
「せんせいのお時間」作品そのものに目を向けますと、私はトミーが好きです。黒髪ロングストレートで冷ややかな視線が刺激的なドS。素晴らしいじゃないですか。いつのまにか女装男子に目覚めた関との掛け合いとか素敵でしたね。
色恋ネタは松本先生がほぼ持っていった形ですが、主人公であるはずのみか先生は最後まで浮いた話もなく。最後の最後まで丸ネタでいじられ続ける愛されキャラ。みか先生。北川とのやりとりは被虐心をそそられもっとみか先生をいじって欲しくなるこの感情。
なにこのSもMも味わえる素敵作品。
そう、キャラクタがきちんと「揃っている」のも「せんせいのお時間」の特徴の一つですね。
お馬鹿女子高生に馬鹿だなーと思い、そんな彼女に冷静なツッコミを入れる女子高生の冷徹さに何かを芽生えさせられそうになったり、小学生的な男子高校生に馬鹿だなーと思い、そんな男子高校生にときめく男子高校生に若干引き気味になりつつも、漫研部キャラにあるあるネタで共感し、外国人留学生オタクネタに親近感を覚え、女装男子にこいつも馬鹿だーと思い、そんな彼に対して徐々に思いが変わる老け顔の男子高校生を心配する。これだけ個性がバラバラなキャラクタが「揃っていて」、各キャラが仲良く破綻なく楽しく会話しているという奇跡のクラス。個性バラバラな皆から一様にいじられ愛されるみか先生が受け持つからこその奇跡のクラス2-Aですね。
2-Aの面々は途中3年に進級し、時が流れ始め、進学受験イベントを越え、そして卒業。
生徒は卒業しても、みか先生はずっと学校で皆から愛されいじられていることでしょう。
「せんせいのお時間」は終わっても、今は既に新連載「私設花野女子怪館」が始まっています。
ライフMOMOの看板は、これからもずっと、ももせたまみさんなのでしょう。
ももせたまみ先生。長らくの連載お疲れ様でした。