2013年06月23日

いけいけ僕らのロボ山さん - 6月28日発売 まつもと剛志さん「ロボ山さんGo Fight!」発売前レビュー

■まつもと剛志さん「ロボ山さんGo Fight!」

心優しいラララ科学の子。
それがロボ山さん!
子って年齢の見た目じゃありませんが。


「ロボ山さんGo Fight!」は、まつもと剛志さんのデビュー作。
その1話目は、初単行本である「まじかるストロベリィ」1巻に収録されています。初出は2003年。
その6年後の「まじかるストロベリィ」が完結してから不定期刊行のヤングアニマルあいらんどにて大復活を遂げ、連載を続けての今回の単行本化。
10年越し。根気の勝利。凄い。

まつもと剛志さんと言うと、まじストを始め、甘くてゆるい、にゃんにゃんする作品を連想されると思います。
このロボ山さんはシュールながらシリアスに、そして読者の心情に語りかける物語。

そう、悪の組織を標榜とするヘンテコ一家の良い話なのだッ

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今こそ目覚めよロボ山さん!

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光の速さで飛行が可能な超技術ロボのロボ山さん!

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世界征服を目論む6歳児の綾芽。
それは亡き母のため。

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仮面を被り世を忍ぶ11歳の百合。
悪の組織は正体を晒してはいけないのだ!

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小学生ながら放つ威圧感は圧倒的。

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やり手の実業家の父。
悪の組織の資金力は天井知らずだ!

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そして、豪放磊落、悪の科学者の祖父。
その科学力は、かの成原博士に匹敵するトカしないトカ!


こうして悪の組織として、人知れず活躍を続けるロボ山さんを初めとする梅小路一家。
良家に生まれたがために、誘拐という憂き目や危険に会うことも多い娘たちを守るため、そして一家の野望を遂げるため、ロボ山さんは今日も立ち上がり戦うのだッ

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ピンチに呼べば、かならず助けにやってくるロボ山△!

戦えロボ山さん!勝つんだロボ山さん!
世界征服目指し、ライバルを蹴散らすのだッ!


はい。2割ほど誇張を混ぜました。
ああ、バレバレでしたね。

まつもと剛志さんの作品がこんな破天荒なバイオレンス作品な訳がありません。
いえ、読んでみたいですけどね?

本当の「ロボ山さんGo Fight!」は彼ら梅小路一家とロボ山さんの心温かい物語。
シュールかつ可愛いオチで和ませてくれる作品です。

ロボ山さんはサイボーグ執事として梅小路家に仕え、少年のような純粋な心を持った科学者の祖父、やり手実業家の父、対人恐怖症の百合、そして世界征服を夢見る幼稚園児の綾芽と共に暮らす日々。
あ、さっきの説明と殆ど一緒? 気のせいじゃないですか?

寡黙で多くを語らないロボ山さん、ロボ故に表情がほとんど動かないロボ山さん。
そんな彼が楽しく過ごせる場所が、梅小路家なのです。

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ほろりと来たり、じんわり来たり。ほっこりするまつもと剛志さんの持ち味が炸裂しています。
言うなれば、そう、ほっこりシュール4コマ。マジ癒し。

現代社会に疲れて荒んだ心を癒してくれる、心優しい科学の頼れる男、それがロボ山さんなのだ!


まつもと剛志さん「ロボ山さんGo Fight!」は7月28日発売!


ちなみにロボ川さんは、なるあすくさん「ナン様とレン」ですよ。
参考:広報のロボ川さんhttps://twitter.com/robokawa
posted by 花 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 発売前レビュー | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

雰囲気で判る、何も判らない雰囲気 - 6月17日発売 田丸さとさん「ぶんぶくかまのめし」2巻 発売前レビュー

■田丸さとさん「ぶんぶくかまのめし」2巻

ゆるふわ日常系4コマとかそんな生ぬるいもんじゃねぇ。
何の気合も入らない、だらけっぷりが感染してしまうゆるみっぷり。
もうこれは日常系なのかシュール系なのかなんなのか。
判らないけど、何も考えずに力が抜けていく癒し4コマ。いや、癒しなのかも判らない4コマ。


うめてんてーのへちょ顔以上にへちょい顔。キリッとした表情との落差が非常に激しい。
その上で流れるシュールのようでいて違う、和む雰囲気。
このギャップ。この緩さは唯一無二。田丸さとさんにしか出来無い所業。
そう思わずに入られません。

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違う…ッ。
この部分だけ抜き出しても、この作品の雰囲気は伝わらない…ッ

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ああッ ここでもない…ッ!


江梨子はぽけっとしてるようで鋭い何かを放り込んでくるので気が抜けないし料理の腕前は数値化不可能。
江梨子の弟の草太は、苦労が絶えないツッコミ気質。でも周りの強者には勝てない弱者。不憫。
俊ちゃんはなぜ今家政夫をしているのかが判らない謎な人。
隣人で俊ちゃんの友人(?)のアレクシは理解できない芸術家。要するに変な人。
アレクシの妹リーズはぽやっとしてて可愛い。

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リーズは可愛い

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可愛いのが悪い。(わるくないよっ)

2巻では江梨子のクラスメイトも登場します。
クール系美少女かと思いきや残念な夕ちゃん。でも可愛い。
珠ちゃんは不思議系っぽいけど毒舌系。
サエちゃんは元気だけどお馬鹿。

うん、江梨子の友人たちのほうがまだまともだ!


わけの判らない天然っぷりを発揮してくれる仲間たちに囲まれて、草太は楽しそうってことは……ないな。うん、ない。

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最終回に至っても、こんなノリのままですし、余韻も何もない、なんともいつも通りすぎる終わり方。
決めることを決めた俊ちゃんがどこかに行ってしまっても、いつも通りの最終回。
そういえば、1話目でも母親が仕事で海外に行くということに対して、特に動じずいつも通りの出勤を見送るようだった江梨子たち。今思うと、これも最終回に向けての伏線っぽいなにかだったりしたのかもしれません。あ、穿ちすぎですか。そうですね。
しかしながら最終回までこの空気を貫き通したのは、やはり田丸さとさんだからこそ。

何か物語があるわけでもなく、日常モノとしてもこの何でもなさというか、ワンシーンを切り取りすぎというか、ほんの5分間の出来事を6P44コマの中で描くゆっくりさを、果たしてなんと表せば良いのか私にはまったく判りません。ええと、超日常?


判りますか。この判らない雰囲気。
こんな空気感が伝わればいいなと思うのですが、何も判らない状態なので、伝わりきれたか判りません。
判らないけれども、まったりゆったりのんびりとした雰囲気は感じることはできますし、のんべんだらりとした、ひねもすのたりとした雰囲気を楽しむことができる。そう、日常4コマとかではなく、言わば癒し4コマ。和み4コマ。そんな作品。たぶん。
判らないなりに読んでみて、判らないということが判ればそれでいいんじゃないかな!(強引に締める

田丸さとさん「ぶんぶくかまのめし」2巻は6月17日発売!


ちなみに、田丸さとさんのもう一つの連載作品「めくるめく」4巻も完結巻で、来月7月13日に発売予定です。
posted by 花 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 発売前レビュー | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

大好きな家族、商店街、そして豆腐 - 6月7日発売 水谷フーカさん「うのはな3姉妹」4巻 発売前レビュー

■水谷フーカさん「うのはな3姉妹」4巻

朝ドラ風豆腐家ファミリー4コマ。
完結巻!!


コミティア104で頒布された「4コママンガのススメ2012版」にも書いた「うのはな3姉妹」の魅力。
それは、「みんな家族のことが大好き」ということが伝わってくる気持ちのよい作品であること。といったような内容で書きました。語りに際しての切り口というか入り方は4コマという枠からは別方向から入るという変化球を投げましたが。実際どんな入り方したのかは、「4コママンガのススメ2012版」を読んで下さい。まだZINで買える…あ、売り切れ?残念!
COMIC ZIN 通信販売/商品紹介 4コママンガのススメ2012年版


はい。話が逸れました。戻します。
結婚したはずの桃子の突然の出戻り宣言から始まった朝ドラ風もついに完結。
わりと普段4コマを読まない人にも読まれ、取り上げられていた作品なんじゃないかと思います。

これは私自身の持論なので一概に言えないですし、当てはまらない場合もあるとは思いますが、漫画読みって「好き」をブツケられることに弱いです。
ツンデレテンプレな「好き」でも、直球ドストレートな「好き」でも、変化球な「好き」でも、どのような形であろうと、そうした描写と、そこに行き着くまでの物語が、漫画読みは大好きなのです。
その想いをぶつけられる対象は読者に限らず登場人物が対象でも同じです。
なのでラブコメ物が漫画読みにはよく刺さっています。みんな「楽園 Le Paradis」好きですよね。
水谷フーカさん「13歳の恋」も皆大好き。


「うのはな3姉妹」の場合は、前述の通り、家族が大好きで、さらに自分の店の豆腐大好きも加わり、商店街大好きにもなります。通して読むと、本当に皆が皆のことを大好きであることを実感出来ます。
この愛あふれる商店街凄い素敵。

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家族大好き

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商店街大好き

4巻でも様々なイベントや事件が巻き起こります。
判明する桃姉の出戻りの真実!
梅姉の親衛隊であるSネットの真実も!まさかの真実に涙が止まらない!
さらに中町商店街に共通の敵が現れる!
南田の桜に寄せる想いと、ライバルの前戸さんとの恋の鞘当ての結末!
進路に悩む桜は、とあるきっかけから豆腐以外の道を選ぶ!?

そして、長女の梅姉がまさかの決断を下します。
一家はもちろん商店街の面々も驚く、その決断とは。


◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢ !!以下ネタバレ注意!!◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢


凄いところがですね、この決断に至る伏線が、しっかり張られているんですよ。1巻から。
1巻で新商品としてケーキ豆腐を作る梅姉。
2巻のお見合い回では夢があることをほのめかし、
3巻での梅姉が家事ボイコットした回で、何かの勉強をしていたり、「出て行く」ことを否定しなかったり、通信教育で食品衛生学から税理士などの各種資格をとっていたり
そして4巻でも、梅姉は豆腐が作れないがババロアは作れることを暴露し、さらには豆腐によくあうチョコレートを作った。
本当にさりげなくちゃっかり伏線が張られ、しっかり回収されています。凄い。

また、桜と南田が進路に悩み、最終回であの職業に就いていたのも、ヨネダさん家の子供を預かった時などが伏線となっていたりします。
そう、伏線を回収し切る最終回。この7年後展開! 光陰矢の如しな時間跳躍。個人的にも凄い弱いんですよ。弱点です。

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7年経って変わったところ、変わらないところ、それぞれもきっちり描かれているのも涙ですね。
特に桜と南田の「桜もいい母親になれるぞ!」が7年前と変わってないのが涙(笑)
そしてやはり、変わっても変わらない家族。 やはり涙。

「うのはな3姉妹」はファミリー4コマにおいて、ナンバーワンと言っても過言ではない作品でした。
家族愛に溢れ、商店街を愛してやまず、そして豆腐を愛する思い。どれもが伝わってくる素晴らしい作品。

水谷フーカさん「うのはな3姉妹」4巻は、6月7日発売!

ちなみに「うのはな3姉妹」の単行本はいつも描きおろしのストーリーエピソードが収録されます。
この4巻でもやはり描きおろしで収録されるそうで、どんなエピソードが描かれるか、楽しみで仕方がないですね!
posted by 花 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 発売前レビュー | 更新情報をチェックする

2013年06月01日

5月の読書メーターまとめ

2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:55冊
読んだページ数:4287ページ
ナイス数:21ナイス
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posted by 花 at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック購入履歴 | 更新情報をチェックする
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