@hachinohe さん主催の4コマオブザイヤー2012です。
今年も4コマ発売リストで協力させていただいています。
そんな私の投票が遅くなって逆に申し訳ない気分になったりすることもありましたけれどもしっかりガッチリ記事を書いていたというところでご容赦下さい。
4コマオブザイヤー2012 - 素晴らしい日々
2012年4コマ発売リスト
まずは前回のおさらい。
去年の私は以下の様なチョイスでした。
@hachinohe 新刊:黒渕かしこさん「墨色えれくとろ」 楯山ヒロコさん「椿さん」 樹るうさん「パンむすめ」 既刊:樹るうさん「ポヨポヨ観察日記」 鈴城芹さん「家族ゲーム」 きゆづきさとこさん「GA -芸術科アートデザインクラス-」 flower-thief.seesaa.net/article/240049…
— 花さん (@FlowerThief) 12月 15, 2011
2011年は樹るうさんの年でした。
まだまだ樹るうさんの快進撃は続いていると思います。
さて今年はどんな一年だったのでしょう。
今回のオブザイヤーで果たしてそれが見えてくるでしょうか。
それでは、VTRスタート。
新刊部門
今年も新刊第一巻が豊作でした。
嬉しいですね。たくさん面白くて素敵な作品に出会えることって。
初めて出会った素敵な作品。この出会いを大切にしましょう。
4コマオブザイヤーというイベントが、みなさんのそんな出会いの一助になれば、それはとっても素敵だなって。
■津留崎優さん「箱入りドロップス」1巻
箱入り娘を弄って可愛がる4コマ。
男が出てくる萌え4コマ。
ただし、『あっちこっち』のように特殊な男でもなく至って普通の男。ただ箱入り娘が隣に越してきて世話を焼くことになったお人好しさんなだけで、中身はただ顔が少し怖い普通の男。
雫が可愛いというだけでなく、お互い弄りあう女子同士の友情を描く。野郎同士の友情も描く。そして男女間の友情と、ほんのりとした恋心をも描く。
きららという雑誌において少し趣を異としますが、メインたる雫が何も知らない純粋無垢な箱入り娘であるがゆえに清涼感があり、微笑ましさが感じられる作品。
雰囲気を言葉に表すことほど難しいことはありませんが、津留崎優さんが描く独特なキャラ間の空気も、同様に言葉に表すことが難しいです。
そう、例えるならUFOが…いや違いますね。合鴨が…でもなくて……みたいな空気感!(判りません
津留崎優さんは、なのエースでも連載を開始しましたが、元女子高の女子率高めの高校に入学した男子高校生を描きながら、女子の可愛さを一切描かないという離れ業を行う萌え4コマの鬼子。
それでいて箱入りドロップスは鬼可愛いんだもんなー。
■小池定路さん「父とヒゲゴリラと私」1巻
ヒゲゴリラと、その兄と、その娘。そんな家族4コマ。
男やもめの兄ですが、蛆がわかないのはヒゲゴリラのおかげ。
…ヒゲゴリラなのになぁ。
母を亡くしても娘のみちるのために頑張ってきた兄。
時折、普段何を考えているのか判りにくい兄の表情が判る。
判ってしまうのが胸に刺さります。
そんなしんみりとした空気を追い払うかのような、みちるとヒゲゴリラの掛け合いが楽しい。子は鎹という諺も納得。
ゴリラにトラウマを抱く保育園の西原先生と、ヒゲゴリラとのロマンスもあるとかないとか。
この一文だけ見ると訳の分からない何かがこみ上げてきますね。
やんちゃな子供を見てほっこり。
しんみりしたエピソードにしっとり。
■佐藤両々さん「崖っぷち天使マジカルハンナちゃん」1巻
アラサー魔法少女4コマ。
テーマからしてもうハチャメチャ。
怒涛のような流れで関わることになってしまった夢も希望もないような魔法の世界。
しかしこちらも紛れもない現実なわけで、夢も希望もないようなリアルなアラサーが魔法少女になってしまう。
うう、本当に夢も希望もない…。アラサー魔法少女とかマジで誰得。
それでいて非常に笑える展開に佐藤両々さんの力量と、MOMOの馬鹿さ加減と懐の広さを窺い知れます。
まさに両々さんは4コマ界における概念のような存在。
『お前も捨てられたの…ッ』
■香日ゆらさん「博士の白衣女子攻略論」1巻
理系4コマ。
研究所…ではなく分析検査施設で働くフツーの事務員さんと、理系職員との会話で見る理系の生態。
あるあると、理系知識を深めることを両立できる作品。
理系目線での恋愛観と一般的な恋愛観のズレを把握して、女子を攻略せよ!ということもなく。
博士、まったく女子を攻略してへんやん!というツッコミもお約束。
しかしながら恋愛心を理系目線と常識目線の対比で面白おかしく判りやすく描いています。
作品も素晴らしいが、凄い点がもう一つ。
作者の香日ゆらさんは去年の4コマオブ・ザ・イヤー2011で、「先生と僕」に票が入っています。
「先生と僕」は夏目漱石を題材とした作品。
そう、香日ゆらさんは文系も理系も描ける特異な方なのです。
夏目漱石に対する探究心もさることながら、この幅広さ…見習いたいですね。
■柊ゆたかさん「Good night! Angel」1巻
残念ぼっちヒットガール女子高生4コマ。
ミラクの中で一番好きな作品。
殺し屋を生業とする女子高生ゆり。でも普通に友達との楽しい高校生活を夢見て引っ越しを機に高校デビューを試みるも…?
ゆりっぺのぼっちスキルの高さたるや。
キュートな絵柄とキャラクタが魅力。
柊ゆたかさんはその多才さに脱帽します。
調理実習回で登場したお寿司とすき焼き。あのカラーイラストはとても美味しそうに描かれていて、柊ゆたかさん凄いと感嘆したものです。
見開き巻頭カラーという4コマ雑誌では初の快挙も成し遂げ、イラストレーター中心に作られたミラクという雑誌をよく表しています。
(棺担ぎのクロでも見開きカラーはありましたが、巻頭ではなかった)
惜しむらくは1巻単行本化時にカラー掲載がモノクロになってしまった点。
ソラニのようにフルカラーで収録して欲しかった…。
新刊部門ノミネート作品
去年の3作品の枠を拡大して温情を与えてくれた八戸さん。ありがとう!
でも、やはり外さなければいけない作品は当然あるわけで、鬼の仕打ちに泣きながら5作品から外さざるを得なかった作品。
さらにそのうちの幾つかをピックアップしました。
■器械さん「アキタランド・ゴシック」1巻
イーストノースの一地方でニッチなサブカルチャーについて叫ぶ。
グミやらUFOやら共食い看板やらMODやら。サンタクロースや雪祭りといったメジャーなところも攻めるよ!まったく正攻法ではないけれど!
マイナーすぎてついてこれない人が続出することもなく、アキタちゃんが懇切丁寧に暴走気味に奥深さを教えてくれる。
そろそろトマソンなんかもやってくれますかね?
イーストノースの一地方でニッチなサブカルチャーについて叫ぶ。
グミやらUFOやら共食い看板やらMODやら。サンタクロースや雪祭りといったメジャーなところも攻めるよ!まったく正攻法ではないけれど!
マイナーすぎてついてこれない人が続出することもなく、アキタちゃんが
そろそろトマソンなんかもやってくれますかね?
■パインさん「きしとおひめさま」1巻
本格SF4コマ。少しファンタジー入り。
地球に空いた大穴。さながら変身ヒーローな騎士。そしておひめさま。
謎が謎を呼ぶ。しかし最終回の形は決まっていそうな物語。
ストーリー4コマを中心としたミラクにおいて最もストーリーをメインに置いた作品。
謎を明確な伏線としてのストーリー展開具合は今までの4コマ作品にはなかった挑戦的なスタイル。
この作品は単行本でじっくり読むのが良いですね。
本格SF4コマ。少しファンタジー入り。
地球に空いた大穴。さながら変身ヒーローな騎士。そしておひめさま。
謎が謎を呼ぶ。しかし最終回の形は決まっていそうな物語。
ストーリー4コマを中心としたミラクにおいて最もストーリーをメインに置いた作品。
謎を明確な伏線としてのストーリー展開具合は今までの4コマ作品にはなかった挑戦的なスタイル。
この作品は単行本でじっくり読むのが良いですね。
■茶麻さん「あいうら」1巻2巻
「女子高生のゆるい日常を描く」というテンプレワードが似合う日常4コマ。
当初ポストゆゆ式だと認識していました。
その後、源流はあずまんが大王だという結論になりました。
いわば王道萌え4コマ。
「女子高生のゆるい日常を描く」というテンプレワードが似合う日常4コマ。
当初ポストゆゆ式だと認識していました。
その後、源流はあずまんが大王だという結論になりました。
いわば王道萌え4コマ。
■楯山ヒロコさん「100万ボルトの彼女」1巻
AMWは関係ありません。電撃4コマ。
強力な静電気を放つ鳴神ちゃん。彼女はその体質により人から避けられ続け、性格が後ろ向きになってしまいます。
それでも物語が暗く切なく重たくならないのは、親友のひかりが前向きで、お互いがお互いを思い遣っているから。
彼女の能力を役立てようと努力するも空回ってとばっちりを受ける先生。という王道コメディ4コマですが、上記の通り友情物語でもあります。
徐々に強力になっている気がする彼女の電撃能力は、そのうち磁力をも操って壁に張り付いたり出来るかもしれません。
だからAMWは無関係ですってば。
AMWは関係ありません。電撃4コマ。
強力な静電気を放つ鳴神ちゃん。彼女はその体質により人から避けられ続け、性格が後ろ向きになってしまいます。
それでも物語が暗く切なく重たくならないのは、親友のひかりが前向きで、お互いがお互いを思い遣っているから。
彼女の能力を役立てようと努力するも空回ってとばっちりを受ける先生。という王道コメディ4コマですが、上記の通り友情物語でもあります。
徐々に強力になっている気がする彼女の電撃能力は、そのうち磁力をも操って壁に張り付いたり出来るかもしれません。
だからAMWは無関係ですってば。
既刊部門
今年は最終巻が発売された4コマ作品は多かった印象があります。
無事にグランドフィナーレを迎えることが出来た作品はやはり印象に残ります。
それでも大好きな作品が終わってしまうのは物哀しいものです。
涙なしでは語れない既刊部門。
■樹るうさん「わたしのお嬢様 メイド服のお嬢様編」上下巻
産業革命直後のロンドンで天衣無縫な中流階級マーチ家の人々が巻き起こすなんちゃってヴィクトリアンメイドホームコメディ4コマ。
美人巨乳メイドのミリーと、8歳ながら株を転がすメリーお嬢様。
この二人の関係すら伏線。
最終回時のブーストのかかりっぷり。
歴史的背景を組み入れての物語運び。
時代の変わり目を目の当たりにできる展開。
そしてタイトル『わたしのお嬢様』のダブルミーニング、サブタイトル『メイド服のお嬢様』の意味するところが素晴らしい。
文句のつけ所がこれっぽっちもない最終回でした。
ところで皆さんはストーリー4コマ作家といえば誰を連想しますでしょうか。
「小さな恋のものがたり」のみつはしちかこさん?
まんがタイムラブリーを築いてきたこだま学さん?或いは小池田マヤさん?
もしくは「棺担ぎのクロ」のきゆづきさとこさん?
私は樹るうさんが思い浮かびます。
まぁこのタイミングでの質問ですからこうなるのは自明ですが。
あれは2003年ごろだったと思います。
まだ、まんがタイムきららは創刊されたばかりで独立創刊もされていない頃です。
ある日出会ったその4コマ漫画は、4コマ漫画なのにストーリーを描いていて、「こんな作品があるのか…ッ!」と、今までにない衝撃を受けました。
いえ、正確にはそれまでにもストーリー4コマというものは存在していました。
しかし、その作品はギャグのテンポといいストーリーの展開具合といい、読んでいて非常に気持ちがよく、随所に散りばめられたネタが面白おかしく、読後感がスッキリしたものでした。
今でも時折読み返してはこの名作に出会った当時の自分を褒めたくなります。
樹るうさん「出たとこファンタジー」は今でも私のバイブルの一つです。
ご本人曰く、成年誌で非エロの少ないページ数での連載だったため、少しでもたくさんコマを描きたかったためにストーリー4コマという形となったとのこと。
私は、その判断から始めた連載でストーリー4コマを描いてきたことによって、樹るうさん独特の物語のテンポ、ギャグのテンポを磨き、奇妙な動物を描く才能をも磨き、「ポヨポヨ観察日記」というどんな年代の方でも受け入れられる作品に繋がったのだと思います。
「わたしのお嬢様」はそんな「出たとこファンタジー」の流れを汲む正統派ストーリー4コマなのです。
「ポヨポヨ観察日記」も勿論オススメですが、樹るうさんの本流とも言えるこれらの作品にも是非触れてみて下さい。
きっと世界が広がります。
■曙はるさん「ベツ×バラ」3巻
イチャラブ4コマ。
年下の先輩さんと、年上の後輩くん。そんな関係性はもちろん、くっつきそうでくっつかなかったり、自分の気持ちに気付いて悶々としたり、ちょっと失敗して喧嘩しちゃったり。さらに関係性が変化していったり。
ああもう。
このベツ×バラのその後のエピソード「その後のベツ×バラ」というのも連載終了後に掲載されましたが、こちらはコミックスに収録されておりません。
二人がくっついた後のエピソード。この悶死しかねない甘々感。ラブラブっぷりは4コマ界随一。
さらにR-18なベツ×バラも曙はるさんご本人による同人誌で読めます。\やべぇ/
■宮原るりさん「恋愛ラボ」7巻
恋に恋する濃い恋研究4コマ。
名門女子中学校の生徒会の面々による恋愛研究。
多感な女子中学生による恋のプラクティス。
その課題はバラエティに富みすぎて、傍から見ると完全に漫才です。
仲間が増えてさらにコントです。
宮原さんの特徴というと、ボケツッコミの言葉の掛け合いに尽きます。
ボケに対するツッコミにボケを重ねてツッコミを貰う。
そんな息せき切らぬ勢いのある掛け合い。
超楽しい。
恋愛ラボはそんな掛け合いに加え、恋に恋して赤面する少女を見れる素晴らしい作品。
7巻では実際に恋に落ち、恋愛研究の成果が出せるか。
生徒会メンバにとってはこれからが見せ場ですね!
既刊部門ノミネート作品
■まつもと剛志さん「キミとおやすみ」3巻
予知夢を見ることができる小学校教師4コマ。
まつもと剛志さんお得意の雰囲気も既に一芸の域。
大きなストーリーが背後に流れていても、いつもどおりの面々のにゃんにゃん。
しかし、そんなまつもと剛志さんに裏をかかれるとは夢にも思いませんでした。
予知夢を見ることができる小学校教師4コマ。
まつもと剛志さんお得意の雰囲気も既に一芸の域。
大きなストーリーが背後に流れていても、いつもどおりの面々のにゃんにゃん。
しかし、そんなまつもと剛志さんに裏をかかれるとは夢にも思いませんでした。
■佐藤両々さん「わさんぼん」2巻
和菓子4コマ恋愛風味。
4コマオブザイヤー2010で、私が新刊部門で挙げた作品。
恋愛風味はさらに増し、柏木さんの動向がもう気になって気になって。モチのニブチン!
3巻は更にヤバイよ。
■佐藤両々さん「そこぬけRPG」6巻
ゲーム会社の丁稚奉公4コマ。完結。
ラストの終わり方も良かったですが、何より1話目と最終話の扉がね、実は繋がるんです。
7年という長期連載で、始めから考えていたというのは凄い。
■佐藤両々さん「しょっぴんブギ」3巻
日々散財4コマ。こちらも完結。
買い物を楽しむ馬場ちゃんの姿は、そのまま4コマ界で活き活きと活動される両々さんのお姿に重なります。
連載を複数抱え、というか連載2本終了してもなお芳文社・竹書房・双葉社で連載を持ち、かつ4コマトークにも毎度顔を出されては、色んな4コマ漫画家さんと旅行に行かれ、いつも美味しそうな和菓子を二人の娘さんと食べて…。
しみじみ凄い。
和菓子4コマ恋愛風味。
4コマオブザイヤー2010で、私が新刊部門で挙げた作品。
恋愛風味はさらに増し、柏木さんの動向がもう気になって気になって。モチのニブチン!
3巻は更にヤバイよ。
■佐藤両々さん「そこぬけRPG」6巻
ゲーム会社の丁稚奉公4コマ。完結。
ラストの終わり方も良かったですが、何より1話目と最終話の扉がね、実は繋がるんです。
7年という長期連載で、始めから考えていたというのは凄い。
■佐藤両々さん「しょっぴんブギ」3巻
日々散財4コマ。こちらも完結。
買い物を楽しむ馬場ちゃんの姿は、そのまま4コマ界で活き活きと活動される両々さんのお姿に重なります。
連載を複数抱え、というか連載2本終了してもなお芳文社・竹書房・双葉社で連載を持ち、かつ4コマトークにも毎度顔を出されては、色んな4コマ漫画家さんと旅行に行かれ、いつも美味しそうな和菓子を二人の娘さんと食べて…。
しみじみ凄い。
■重野なおきさん「Good Morningティーチャー」13巻14巻
熱血教師4コマ。完結。
重野なおきさんご本人としても、4コマ界としても、ひとつの区切りがついたと感じます。
■重野なおきさん「ひまじん」7巻
引きこもりインドア4コマ。こちらも完結。
自宅にしか居ないのに広がるネタの幅広さ。狭いアパートに広がる無限の可能性。とか言っちゃうと格好良い?
こちらは物語が完結というよりも、俺達のインドア生活はまだまだ続くぜ!的な。
この作品の終了も、4コマ界のひとつの区切りかもしれません。テーマが違うのでここでは語りませんが。
熱血教師4コマ。完結。
重野なおきさんご本人としても、4コマ界としても、ひとつの区切りがついたと感じます。
■重野なおきさん「ひまじん」7巻
引きこもりインドア4コマ。こちらも完結。
自宅にしか居ないのに広がるネタの幅広さ。狭いアパートに広がる無限の可能性。とか言っちゃうと格好良い?
こちらは物語が完結というよりも、俺達のインドア生活はまだまだ続くぜ!的な。
この作品の終了も、4コマ界のひとつの区切りかもしれません。テーマが違うのでここでは語りませんが。
■ninoさん「まじん☆プラナ」4巻
フラグ立てまくりのハーレム4コマ。だけに非ず。
この破天荒ぷりとそのテの人にはご褒美な展開。たまらんですね。
風呂敷の広げ方とたたみ方、結果的にかもしれませんが、非常に見事でした。
プラナ事変とも言われた最終回掲載号と最終巻の同時発売もお茶目な事件として時折話題になることでしょう。
フラグ立てまくりのハーレム4コマ。だけに非ず。
この破天荒ぷりとそのテの人にはご褒美な展開。たまらんですね。
風呂敷の広げ方とたたみ方、結果的にかもしれませんが、非常に見事でした。
プラナ事変とも言われた最終回掲載号と最終巻の同時発売もお茶目な事件として時折話題になることでしょう。
〆
以上、私が選んだ4コマオブザイヤー2012。如何でしたでしょうか。
今年は最初の篩にかけた段階で新刊27作品、既刊28作品。
そこからさらに絞るのに苦心しました。いやぁ、胃に穴が開くかと。
今年も4コマ界は色々なことがありました。
きゆづきさとこさん「棺担ぎのクロ〜懐中旅話〜」3巻の、3年越しの新刊発売と連載再開。
「週刊マンガ世界の偉人」に4コマ作家さん多数参加。
電撃4コマ大王こもえの3号連続発売。
ミラク発コミックスの発売。
きらら通巻100号。MAXも100号。
タイムオリジナル30周年。
4224さん「グレーゾーン」のインパクト。
きらら編集部の徳島マチ★アソビ参加。
太宰治アンソロジーという謎ジャンルを撃ち放つ竹書房。
ÖYSTERさんのTV出演、なんてのもありましたね。
そんな今年は佐藤両々さんの年でした。
「そこぬけRPG」「しょっぴんブギ」と連載が終了。
「はるまちダンス!」「あつあつふーふー」が連載開始。
天津向の4コマトークも両々さんあってのもの。
芳文社・竹書房・双葉社、それに4コマ作家さんたちを大きく包む、概念のような存在。
それが佐藤両々さん。
そんな4コマトークも年明けから開催されることですし、
4コマアニメも「ゆゆ式」「恋愛ラボ」「あいまいみー」「琴浦さん」と立て続けに放映されます。
ミラク期待の新星「幸腹グラフィティ」の単行本もありますし、黒渕かしこさん「ほめよめ」や、吉村佳さん「どろんきゅー」、春日歩さん「城下町のダンデライオン」、クール教信者さん「小森さんは断れない」などなど期待の作品が続々来ていますし、タウンではうずさんの新連載が始まります。これからの4コマコミックスも楽しみですね。
楽しみですね!
毒にも薬にもならないような締めくくり方ですが、いいですよね。年末ですもの。
それではまた、2013年も何卒よろしくお願いいたします。